近年では、新しい資金調達方法である「クラウドファンディング」が普及しており、個人、企業、自治体などでも活用され、その方法も多様化してきております。
今回は、注目の「クラウドファンディング」についてご紹介していきたいと思います。
クラウドファンディングとは？
クラウドファンディングとは、ある目的・企画に対して寄付を募り、資金調達をすることです。この言葉自体は造語で、群衆（クラウド）と資金調達（ファンディング）を組み合わせたものです。
クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングの種類としては、主に下記の６つに分けられます。
- 寄付型
- ふるさと納税型
- 購入型
- 融資（貸付）型
- ファンド投資型
- 株式投資型
寄付型クラウドファンディング
寄付型クラウドファンディングは、社会貢献等のプロジェクトに支援者を募り、寄付を集める仕組みです。
基本的に支援者にリターンはありません。また、ポイントで寄付できたり、寄付金控除を受けたりすることができるサービスもあります。
ふるさと納税型クラウドファンディング
ふるさと納税型クラウドファンディングは、ガバメントクラウドファンディング（GCF）とも呼ばれており、ふるさと納税とクラウドファンディングのメリットが融合した形です。
ふるさと納税は、納税されたお金の使い道が明確化されてないのに対して、ふるさと納税型クラウドファンディングでは、自治体が解決したい課題などをプロジェクト化し、支援者からふるさと納税という形で寄付を集める仕組みなので、お金の使い道が明確化されています。また、納税者は、ふるさと納税の返礼品をリターンとして受け取れ、かつ寄付金の控除を受けることができます。
購入型クラウドファンディング
購入型クラウドファンディングは、モノづくりなどのプロジェクトに対して資金調達が行われ、その対価としてプロジェクトの成果となるモノやサービスが支援者に還元される仕組みです。
例えば、レストランをオープンするにあたって購入型のクラウドファンディングを行った場合、リターンにはお食事券などが考えられます。また、ワイン飲み比べ体験、一日貸し切りパーティー権など、支援額に応じた権利や体験をリターンにすることも可能です。ただし、金銭的なリターンを受けることはできません。
融資（貸付）型クラウドファンディング
融資（貸付）型クラウドファンディングはソーシャルレンディングとも呼ばれ、複数の個人から資金を集めて、借り手企業に融資する仕組みです。
融資をする側のメリットは、少額から投資を始められることです。低リスクでリターンが期待できます。基本的に募集時点で利率が決まっていて、毎月金利が支払われることになります。仲介事業者へのマージンがカットされ低コストで運用されているため、魅力ある金利になっています。
ファンド投資型クラウドファンディング
ファンド型クラウドファンディングのプロジェクト起案者は、ビジネスに対して出資を募る仕組みです。
支援者は、売上や出資額に応じた金銭的なリターンを得ることが可能です。ただ、売上に応じて分配金が変動するため、元本割れのリスクがあります。一方で、金銭的なリターンだけでなく、その事業によって生産されたモノやサービスを受け取れることも多いです。
株式投資型クラウドファンディング
事業を行う企業の非上場株式に対して出資を募る仕組みです。
未公開株は運用するにはリスクが高く、投資家は出資先企業の詳細な情報を集めるなど、慎重に検討する必要があります。一度出資すると、上場もしくは買収等されない限り資金の回収が容易ではないといったデメリットもあります。M&A（企業の合併・買収）やIPO（新規公開株）を視野に入れている企業であれば、大きな売却益を狙える可能性もあります。
クラウドファンディングの実施方式
クラウドファンディングの実施方式は、下記の２つがあります。
- All or Nothing方式
- All in方式
All or Nothing方式
All or Nothing方式は、募集期間内に支援金の目標金額が達した場合のみ、資金を受け取れる仕組みです。募集期間までに目標金額に達しなかった場合はプロジェクト不成立となり、資金を受け取ることはできず、支援者に全額返金されます。
All in方式
All In方式は、目標金額を設定するものの、達成額に満たなくても資金を受け取ることができるという仕組みです。ただし、プロジェクトの実行を事前に確約していることが条件となります。
おわりに
弊社では、北海道を愛する方々のネットワークである「ほっかいどう応援団会議」の応援団メンバーとして参加しております。
この「ほっかいどう応援団会議」のサイト内のクラウドファンディングのページには、北海道内の自治体が抱える問題解決に対してのクラウドファンディングが多数掲載されております。
ご興味を持たれた方は、ぜひ、下記のリンクよりご覧ください。
